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フランスの中学校の学期と休暇

フランスの中学校は、9月から始まり、6月末(6月最終週に入る7月の数日)に終ります。
9月から11月末が1学期、12月から3月上旬が2学期、3月から6月が3学期です。

1年間のうち、1ヶ月半に1度は2週間の休暇があります。ブロックにもよりますが、
大体10月末から11月上旬がトゥッサン(お盆)休暇、12月末がノエル(クリスマス)休暇、
2月末から3月頭が冬休み、4月下旬から5月上旬がパック(イースター)休暇になります。
休暇中の宿題は、基本的にはありません。というのも、子どもたちはお休みでも、親は働いているので、休暇中キャンプや祖父母の家に行く子どもも多数いるからです。
(フランスでは、休日は休日として、仕事や勉強はしない、という考え方が一般的です。もちろん、学生などは例外です。)

この話題に関係して、次回、試験制度についてお話いたします。
# by gaiakiko | 2015-03-04 00:48 | フランスの制度

フランスで教師になるには

現在、私はフランスの公立中学校で、臨時採用教員として教えています。
国家試験を通って正規教員になるには、日本国籍の場合は不可能なようです。
(他にもシステムがあるようですが、それは後ほど)

さて、フランスで臨時採用音楽教員になるには、必要条件があり、
最低でもフランスの大学の新システムでマスター1以上(ディプロム名は
メトリーズ)が必要です。日本で言う学部、フランスではリソンスを取ったあと、
更にマスター1課程(最長修学期間2年)をある点数以上の成績で終えると、
修了資格であるメトリーズがもらえます。

フランス国内の各市町村はそれぞれ、学区にわかれています。この学区をとりまとめるのが、
アカデミーです。フランスで教えようと思った時には、各学区のアカデミーに候補者として登録し、
まずは書類審査にパスする必要があります。検索サイトで各学区の名前とAcloéと打てば、たいていトップにアカデミーのアドレスが出てきます。アクロエというのが、各候補者を管理するポータルサイトになります。
必要書類は、以下の通りです(アカデミーによって変わるかもしれません)。

*履歴書
*志望動機書
*高校卒業証明書(バカロレア)
*大学卒業証明書(リソンス相当)
*大学院修了証明書(メトリーズ相当以上)
*滞在許可証
*パスポート

これらをスキャンし、アカデミーの自分のアカウントにアップします。
それらを、教育委員が見て、学区内に空きポストがあり、彼らが興味があれば、連絡がき、
口述・実技試験に行きます。
# by gaiakiko | 2015-03-02 01:06 | フランスで教師になる

そうくるか!(チェンバロの構造)

チェンバロは一年やっていたが、構造は頭に入らなかった・・・

のが去年。

そして、今年中2にチェンバロの構造を教えるはめになってしまった。

苦肉の策で見つけたビデオを2回視聴させる。

(私のフランス語ではややこしくしてしまう部分が、もろに前任の先生が作った試験の内容だから)

そして生徒からのつっこみ。

「なんでプリントの写真の鍵盤は白と黒の配色がピアノと一緒なんですか?」

心の声 ぎゃーーーー!こちらから言うまえに気づいてしまった!

「ついでに支柱も逆だ」

心の声 やはりこのイラスト使わなきゃよかった!(教育委員会作成のプリントの再利用だった)

チェンバロのコードは2本ずつあります。鍵盤が2つあるから。という説明に

「でもピアノは鍵盤1つだけどコードは3つだよ?」

心の声 だって、ピアノのコードが3つなのは音を大きくするためで、
チェンバロのコード2つとはそもそも目的違うじゃん

私の実際の解答 「私の知る限り、鍵盤を2つ使うときは1つの鍵盤をずらして
2本はじくようにします。そうすると音が大きくなります。そうでないときは、
1本ずつ独立するように鍵盤をずらします。詳しい説明は、来週調べて再度伝えます。。。」
なんで、はっきり言えなかったんだろう。。その通りなのに!!

「どうして、鍵盤の色がピアノとは逆になったんですか?」

心の声「確か鍵盤の色が黒いのは手を白く見せるためと聞いてたけれど、
出典がないから、はっきり言えない・・・」
実際の解答「手とのコントラストのためだと思うけれど、正直はっきりは知らない。
来週調べて伝えます。もしも皆が調べてわかったことがあったら、来週発表してね」


ああ、なんで出典とか出所とかがはっきりしてないと、はっきり断言できない性格なんだろう。
これで、何度人生のチャンスを逃したことか。。。

先生ってはったりが必要って本当ですね。
# by gaiakiko | 2014-01-21 03:20 | 授業

中3にアリーシア・キースの歌心を教える計画2

そういうわけで、時期テーマは「音楽は街を描き出せるか?」
スティーブ・ライヒのシティライフという曲をメインにすえ、
音楽の中に取込まれた街の雑音を取り上げる。

歌をつけないといけないので、シティライフがニューヨークの雑音を
取込んだことにちなみ、ニューヨークに関連する歌を歌うことにした。

ビリージョエルとかジョンレノンとかきいてみたけれど、
難しそうで断念。
ニューヨークなのにフランス語という考えは一切なし。
フランス人の先生がきたら、素晴らしい発音で教えてもらえるだろうし、
あえて私がフランス語を歌わせるのはなしにしよう!
ということで、アリーシアキースのエンパイアステイトマインド パート2。

歌詞に問題があるので、ジェイZとの元の曲はちょっと訳せない。。。
が、とりあえず、月曜にはさび部分だけ教えて、ジェイZとコラボしてもらう。

歌ってくれるかな?三年生。。。
# by gaiakiko | 2014-01-19 18:43 | 授業

中3にアリーシア・キースの歌心を教える計画

現在、中3は前任の先生のテーマ「統一性から生まれる複雑性(適当な訳)」をまだ教えています。早い話が、ラベルのボレロを中心に据えて、1つものを繰り返すことのなかにも個性やバラエティを出せる、というようなないようです。
正直、最初の2週のうち、1週目でリズムとメロディーを教えて、2週目で音楽と振り付けの関連を議論させて、とのことだったけれど、現在リズムすら教えられていない状況。。
3週目決定。
なめられていて、授業がなかなかまとまらなかったので「再来週、これからやるリズムができるか実技試験するから!」と予告。

今週月曜にリズムを完璧に教える。
来週月曜に振り付けの関連性をちょっと議論して、またリズムを猛特訓。
3年の担任の先生との共同授業を、彼らの学級会やフランス語の授業に(喜んで)差し上げていたのですが、試験のため枠をもらった。

すでに彼らのフランス語の先生と話をつけて(?)、來タームはフランスの中3にかされた
複合芸術の口述試験対策にあてると決めており、それは戦争と芸術のかかわりを扱うので、
今タームの残り3週間は少し気が抜けるような内容にしようと心にきめた。

続きはのちほど。
# by gaiakiko | 2014-01-19 02:21 | 授業